二人のために世界はある?


「あ〜、つっかれたぁ〜」
ラジオ生放送に続きテレビ収録も終わり、貴教はベッドに大の字に寝転んだ。
結構あった酒は飲みつくしてしまっているし、スタッフたちは眠りについている頃だろう。

「おまえ、泣いたんだって?」
雅治が言っているのは『夫婦でアフリカのケニアの草原でパラグライダーに乗りたい』という企画のことだ。
感動した貴教は泣いたらしい。雅治はそのころヌーの写真を撮りに走りまわっていた。
「ウソ泣きだろ?」
「う・・・。えっとその、マシャ兄がいなくてさみしかったからぁ」
「あほ」
ちゃかした貴教の頭を小突き、雅治もとなりに寝ころぶ。
「いや、マジだって・・・」
「ほんとか〜?」
「あっ、ちょっとこのセクハラ野郎っ」
ジタバタする貴教を無視して雅治は服をぬぎぬぎさせている。
「おまえ、これでも結婚してるんだっけ?ホント小っちぇーな」
「う、うるせーな」
とうとう全裸にされてしまった。
「・・・あんたも脱げ!」
「は?」
「ズルいじゃんか、俺だけ」
貴教は雅治のシャツを引っぱり、ふくれっ面をした。
「はいはい、わーったよ」
細いながらにもしまったキレイな肉体。貴教は思わず見とれてしまった。



「ちゃんとなめろよ・・・」
「っう・・・ん」
必死でなめようとするが、どうしても下のほうに気がいってしまう。
口の中で成長したモノで息が苦しくなる。
下の口では3本の指がうごめき、自身は雅治の口の中で我慢の限界に達しようとしていた。
「っ・・・んん、ダ・・・メ」
あと少しのところで雅治は貴教から離れた。
「・・・っあ?どうし・・・」
「これ使ってみようぜ」
雅治が出したのはなんとバイブ。
「な、何言って・・・っ」
雅治はたっぷりとローションを塗ると後ろに押し当てた。
ごつごつしたかたく冷徹な異物が、押し込まれる。
「っあ、う・・・痛」
拒もうとするが、無機質なそれはどんどん入ってくる。
細身ではあるが異物感が腹の中を疼かせる。
奥まで入りきると、雅治はバイブのスイッチを入れた。
「ひああっ、あっく」
貴教は、溜まっていたザーメンをぶちまけた。
入り口は苦しそうにビクビクふるえて、うごめくバイブを締め付けている。
「俺より先にイったなぁ・・・」
からかうような口調で言い、雅治はバイブの強さを最強にした。
「そんなっぁ」
すでに赤く尖っている乳首を弄んでいると、出したばかりの肉棒はまた頭をもたげ始める。
強い刺激に、ひざががくがくする。
「も、抜い・・・っ」
雅治は、バイブを入れたまま自身を入れようとしている。
「入れるぞ」
「そ、無理っ、絶対無理っ」
ミシミシと音を立てて、無理やり雅治は腰を進めた。
「いったぁ、痛、痛いっ」
激痛が走り、貴教は恐怖に顔を歪めた。
少しぐらいならまだしも、いつにもまして雅治は無理強いをしている。
穴からは血がにじみ出ていた。
「ぐっあ・・・はあ」
しかし、決して痛みだけではなかった。
貴教はだんだんと快楽を得るようになっていることに気づいた。
痛みと快感が交じり合い、貴教は甘い吐息を洩らす。
バイブの振動が脳を痺れさせる。
「っうぅ。あっは・・・イっく・・・」
「俺も」
勢いよく吐き出すと、貴教の思考は途切れていった。




はっと目を覚ました貴教は、痛みをこらえて起き上がった。
雅治はとなりでスースー寝ている。
「くそーかわいいやんか、コノ」
そんな寝顔を笑いながら、西川は深く溜め息をつく。

こんな扱いをされることには慣れていたし、望んでしまってもいた。
でも、もっとこの男に近づきたい。一人の男として見られたい。
そんな思いが強くなっているように感じた。
今なら想いを伝えられるだろうか。

「俺、あんたのことが・・・」
気づいたときには貴教は雅治の唇に自分の唇を合わせていた。

「う、う〜ん・・・」
我に返った貴教は、ぱっと雅治から離れた。
「・・・あれ?西川?・・・夢か・・・」
雅治は頬をつねってみたりしている。
「今俺さ、おまえにキスされる夢見たんだよ。信じられねえだろ?」
「・・・。」
「まさかお前がな〜と思ったんだけど、なんかはっきり覚えてんだ、感触とか・・・」
「・・・もう俺寝るっ」
貴教は自分のベッドに入ると、雅治に背を向けてしまった。
「あ、ちょっと、おい何怒ってんだよ?おい、西川?」
やっぱりひどい、マシャ兄は・・・。くそー、絶対モノにしてやる。
貴教はひとり、そう誓った。





















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