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「お疲れ様でーす」
そう言って車に乗り込んだ西川はそのまま固まってしまった。
はっとした時にはもう車は走り出している。
「あっちょっ待・・・何やってんやマシャ兄！」
名前を呼ばれた男はニヤッと笑うとサングラスを外した。
「何ってお迎えだよ〜ん、ニ・シ・カ・ワ君☆」
「どこ行くつもりやねん。とっとと降ろせ！」
「つれないなぁ、別にいいじゃん西川」
のんきな福山に掴みかかりながらも、西川の心の中は嬉しさでいっぱいだった。
この頃福山に会う機会がほとんどない。
仕事で顔を合わせることはあっても話すことはできなかった。
そんな西川を見透かしたように福山は言った。
「ホテル行こうぜ」




「お前、離婚したんだってな」
「え・・・あ、うん」
シャワーを浴びて出てきた西川は、突然の福山の言葉に面食らった。
「あ、あのな言っとくけどマシャのためやないからな！」
さもその話はしたくないというように、ぶっきらぼうに言い放った西川を見て、福山は笑って言った。
「じゃあどうして俺とこんなことしてるのかなぁ〜？」
西川を抱き寄せ、布越しにモノをまさぐる。
「あっやめっ」
福山の手つきはさらにいやらしい動きになり、西川を翻弄した。
「はあっ、あぁ」
腰に巻いていたタオルは既に剥ぎ取られ、立ったままで弄ばれる。
膝ががくがくと振るえ、立っているのが精一杯の状態だ。
「ベッド行く？」
西川はコクンと肯いた。



「ああっう」
腰を高く上げた格好で福山の指を深く咥え込まされている。
ソコを抉られるたびに、無意識のうちに西川は腰を揺すり、振りたててしまう。
それに気づいて一瞬肌を火照らせ、しかしこらえられずに再び腰を振ってしまうのだった。
「やらしいな西川。ベトベトじゃん」
蜜を溢れさせているソコを擦りながら福山が嘲笑する。
「い・・・やぁ」
頂点を極めようとしたソレは突然福山の指に戒められ、抑え込まれる。
「まだダメ」
「やっそん・・・」
西川は激しく震えた。
福山の熱く屹立した男が柔襞を擦る。
「あっあぁ―」
後ろから腰を打ちつけられて、その衝撃に西川は仰け反った。
「ひっあっああ」
規則的なリズムで抜き差しを繰り返すそれは痺れるような刺激をもたらす。
福山はそのリズムを崩さないように器用に西川を仰向けにかえして体位を変えた。
「やっイかせて・・・マシャっ」
「西川、上見て」
「えっ・・・？」
西川は思わず硬く閉じていた目を開く。
「！？」
視界に入ったのもに西川は驚いて目を見開いた。
天井が鏡張りであったことを、今のいままで忘れていたのだ。
体が凍りつく。
「見えるか、ココ？」
福山は見せびらかすように抜き差しをした。
赤く熟れた内壁が捲れて見え隠れする。
鏡ははっきりとそれを映し出した。
「や・・・やぁ・・・」
恥ずかしさに、体が燃え上がるように熱くなる。
西川は悶え、その目からは涙が滲み出していた。
手で顔を覆おうとする。
が、しかしそれは福山によって否められた。
「ダメだよ西川、ちゃんと見ろよ。俺のをうまそうに呑み込んでるソコ」
「ああっ」
目を逸らそうとしてもあまりの淫乱さにその光景から目を離すことができなかった。
そして西川はその光景を目の当たりにする。
――大きく口を開いてモノを咥え込み、出ていくソレをキュっと収縮して締め付け、引きとめようとしている淫靡な所を。
「やぁっ嫌だぁ、マシャっ」
西川は首を振りたてて懸命に身を捩る。
「嫌だ？もっと欲しい、だろ？」
そう言いながらも福山は激しく腰を打ちつける。
「あひぃっあっ・・・ん」
西川は仰け反って胸を喘がせた。
快楽を塞き止められているソコがはちきれんばかりになっている。
意識が遠くなりながらも、西川は甘い吐息を濡らした。
「あんっ・・・悦い・・・っ、もっ・・ぁ」
福山が達した後、ようやく戒めが解かれ西川も歓喜の飛迸を放った。



福山は荒い息を吐く西川を抱きすくめた。
――温かい。
といつも西川は思う。
この広い肩で抱きしめられるのが好きだった。
うまく力が入らない手で抱きしめ返す。
「マシャ、よかった」
西川は顔を綻ばせて言った。
「あのな、離婚した理由なんやけど、・・・ヒミツやから」
「は、それってどーゆー意味？？」
「だからぁ、もしかしたら誰かのためってこともあり得るってことや」
そう言って西川は恥ずかしそうに顔をうずめてしまった。
「・・・西川」
髪を優しく撫でながら福山は呟いた。
「愛してるよ、貴教」
「マシャ兄・・・」
その後を言い終わるか終わらないかのうちに西川は眠りに落ちてしまった。




　　　

　＋Thanks　キリリク８０００番　神谷　夜深様＋

すみませんっこんなのでよろしかったでしょうか？
この頃西川のラジオに福山サン全然出てこないんだよね。。
でもでもこの二人は幸せになると信じてます(笑)