SWEET CAKE

――ピンポーン。
ドキドキと脈打つ心を抑えて、大介はインターホンを押した。
ケーキ持った。髪型もOK、服もばっちし、シャワーも浴びたし僕的にはオールオッケイだよね。
「・・・って何考えてんだろ僕・・・」
大介は慌てて頬をパンと叩くと想像してしまった残像を掻き消した。
今日はそんなことが目的じゃない。
大介は苦手な料理に四苦八苦しながらヒロの誕生日ケーキを作ってきたのだった。
ヒロ食べてくれるかな。
一応、人が食えるモノにはなっているはずなんだけど・・・。


少し待たされたあと、唐突にドアが開いてヒロが出てきた。
「大ちゃん。・・・来てくれると思ったぁ」
「あっ、ヒロ・・・あの・・・」
あんなに話そうと思っていたことを上手く言葉に表せない。
何よりもヒロの顔を見ただけで、うれしさに言葉がすぐに出てこなかった。
「とりあえず、入りなよ大ちゃん」
オドオドとしてしまった大介を促して、二人は家の中に入った。


「誕生日おめでとう、ヒロ」
机の上には大きなケーキと高めのワイン。
それなりに片付いていてシンプルなヒロの部屋にはそれはぴったりの光景だ、と大介は思った。
ケーキはちょっとくずれちゃってるけどね・・・。
ヒロはケーキには手をつけずに、大介にワインを勧めた。
言われるままにワインを飲んだ大介はすでに酔ってしまっている。
どうしてヒロはケーキ食べてくれないんだろ。
「ヒロぉ、ケーキは食べないの?」
「・・・大ちゃん、食べさてよ」
「え?・・・っちょっ」
ヒロの腕にひょいと抱え上げられる。
「ヒ、ヒロ・・・何?」
大介はわけがわからず、ジタバタと暴れた。
しかし、ヒロはかまわず大介を運んでいく。
ベッドの上に大介を放り出すとヒロは大介をじっと見つめて言った。
「脱いで」
「い、やだよぅっ」
ろれつのまわらない口で大介が拒む。
「ほら・・・」
恥ずかしさに体中が熱くなる。
ヒロの瞳に見つめられると何もかも見透かされているような、裸にされているような、
そんな感覚に襲われる。
大介は必死で隅の方へ這って行き、掛け布団を手繰り寄せている。
それはどこかに隠れる所はないかと逃げ惑う、怯えた小動物のようだった。
「かわいい、大ちゃんっ」
我慢できずヒロは大介を押し倒し、服を引き剥がした。
「やあっ・・・っん」
唇を塞ぎ舌を進ませる。
大介はそれに応え、舌を絡ませた。
受け止めきれない唾液が大介の口の両端からこぼれる。
「っう。けほっ」
息をつまらせる大介の前にヒロはケーキを持ってきた。
「食べよーぜ」
「え・・・?やっひあっ」
冷たい感触を感じ、大介はビクッと体を反応させた。
「ヒ、ヒロいやだっ何して・・・」
ケーキのクリームを塗られて感じてしまう自分がいる。
「大ちゃんおいしそう」
白く彩られた左右の乳首はピンと勃ち、刺激を待っているようにも見える。
「っんん」
ヒロはその突起を深く味わうように何度も何度も丁寧になめた。
クリームをなめ取るたびに声を高める大ちゃんがかわいくて。
ヒロはそのまま乳首を弄りながら下へと手を伸ばした。
大介は反射的に体を捩る。
しかし、足を大きく開かされて徐々に反応を示しだしているソレにも塗りたくられる。
「ひああっあ。冷たぁ」
冷たさに大介は戦慄く。
ピクピクと震える肉棒は大介の快感の度合いを示している。
「ふあっく・・・」
ヒロは白い像と化した肉棒をすっぽりと口の中に含んだ。
「やあっダメェ」
唇で挟み込み、擦りあげる。
舌の先で優しく突付くと大介は苦しそうに吐息を吐いた。
ヒロはさらにクリームを手ですくい大介の赤く染まった蕾へと指を進める。
クリームの助けもあり、ソコは易々とヒロの指を受け入れた。
「冷たっああ」
前と後ろから刺激を加えられ、大介は我慢の限界を超えようとしている。
しかし、決定的な刺激を与えずして、ヒロは大介から離れてしまう。
「っはああ」
大介は喪失感を伴って苦しげな表情を見せる。
「大ちゃん、挿れていい?」
大介は早く挿れてて欲しいというように激しく首を縦に振った。
ぐっと勢いをつけてヒロが入ってくる。
「ひっ痛っ」
ヒロのソレは相当な大きさだが、
屹立しているときは大介とは比べ物にならないほどになる。
ソレを咥えるのは大介にとってつらかったが、
同時に大きな快感を引き起こした。
「あああっ。ひああ」
「っ大ちゃん、だいじょぶ?」
強い締め付けに耐えながらヒロが尋ねる。
「うあっ、あ」
思いっきり締め付けてしまった大介は、力を抜こうとするが上手くいかない。
じれったくなったのか大介を気遣いながら、ヒロがゆっくりと動き始める。
「あっや、まっ・・・」
内壁を擦り上げられる。
鋭い痛みと快感が体を突きぬけ、大介はビクッと動きを止めた。
「大ちゃん・・・」
ヒロは硬直した大介の体を優しくさする。
「あっあうっヒ・・・ロ」
はじめの痛みは消え去り、痺れるような疼きが覚醒する。
「も、もっとぉ、ヒロ・・・」
その疼きは大介を焦らす。
「いいの?大ちゃん。手加減できないかもよ」
「いい、から。早くっ」
「大ちゃん・・・」
ヒロは大介を抱きしめ、欲望を最奥を穿った。
「ああああっ。うあっく」
大介は体を仰け反らせる。
既に痛みはなくなっているナカは、熱を持ってますます大介を乱れさせた。
「ヒロっいいっ、いいよぉ」
大ちゃんの嬌声に、ヒロは煽られて自身を成長させる。
「くっ。大ちゃん、オレもう・・・」
ヒロは規則的な抜き差しの動作をはやめた。
「ヒロ、ダメっ。イっちゃうぅ」
がくがくと体を震わせ、大介は迸りを飛ばす。
白濁は自らの腹を汚した。
大介のヒクヒクと締め付ける余韻に、ヒロも一歩遅れて達する。
「大ちゃん・・・」
「ヒロっ」
大介は重い体を振り絞り、ヒロに唇を合わせた。
二人は繋がったまま深い口付けをした。


「うわあ、ベトベトだあ!」
シーツと大介の体中、クリームで濡れていた。
「風呂入ろっか?」
と、ヒロ。
シーツごと大介を抱えてバスルームへ連れて行く。

「だ、だいじょぶだって」
大介は体を洗おうとするヒロを押し返す。
「いいからいいから」
「・・・ひゃっ」
大介がジタバタしたのでシャワーがもろにかかってしまった。
「大ちゃん、感じてんの?」
「ち、違うって」
大介は顔を赤らめる。
後ろの方のヒロの指が怪しい動きをする。
「やっちょっとヒロ!?」
「キレイに洗ってあげるからさ」
「ウソだっ。ヒロの意地悪〜」
大介は泣きそうな声を上げる。
「今日は誰の誕生日だったかなー?」
「もう、ヒロっ」

二人の夜はまだ終わりそうにない・・・。


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