MONOPOLY



『僕は西川君が好きなのっ』
そう言って離れていく大介。
『何言ってんだよ、おいっ大・・・』
追いかけることもできず呆然と立ち尽くしている自分がいる。
こんなことがあるはずがない。あってはいけない。
朦朧とする意識の中、ヒロの思考は途切れていった。



「――ロ、ヒロッ!」
「・・・ん」
「ヒロってば起きてよ」
「・・・あれ?ここは・・・」
「なに寝ぼけてるんだよ、もー」
そう言うと大介はヒロに口付けた。
「・・・」
「目ェ覚めた?」
「・・・うん」
――夢・・・か。
ヒロはソファーに座ったまま離れようとする大介を抱き寄せた。
そのまま深く口付けする。
ピチャッという音がして大介は体を振るわせた。
「んんっ」
息苦しくなってヒロの体を押し返そうとする。
「っぁ」
ようやく口を離してやると大介は肩で荒い息をついている。
と、ヒロはあることに気づいた。
「大ちゃん勃ってる・・・」
「・・・っ」
耳元で囁くと大介は顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。
「舐めてあげようか」
ヒロは素直にうなずいた大介に軽くキスをするとソファーに座らせた。


「・・・あっあ、いやっ」
ソファーの両端に足をかけさせられ、モノを弄られている。
唐突に突き入れられた指に大介は嬌声を上げた。
「ひゃっあ、うう」
ヒロの頭を抱え込むようにしてすがりつくが、己の欲望には逆らえない。
指が中で激しく動くにつれて腰を揺らしてしまう。
「も、ダメ、い・・・」
ヒロは無残にもビクビクと震える大介から離れた。
「・・・あ、ヒロッ」
「まだだめ」
そう言うと、ヒロは大介の根元を紐で縛ってしまう。
「うぅ、イかせ・・・」
自らに手を伸ばす大介の両手を掴み取ると、ヒロは冷たく言い放った。
「西川と仕事以外で会うな。そう誓ったら楽にしてあげるよ」
「え・・・何言って」
ヒロの口から出た言葉に大介は驚いて目を見開いた。
「聞こえてるだろ」
「そん・・・な。どうして」
理由もわからず、激しい思いに駆られていた。
さっきの夢のせいかもしれない、と思う。
嫉妬という名の感情が胸の内に在ることにヒロは気づいてはいなかった。
どうしてと問う大介を無視してヒロはローターを取り出した。なかに挿し込む。
慣れた大介のソコは易々とその物体を呑みこんだ。
「いっ・・・うあああ」
ヒロがリモコンを操作すると、それは激しく振動し大介の内部を犯した。
「あ、もう時間だ。行かなきゃ」
生放送なので遅れるわけにはいかない。
大介は無理やり連れて行こうとするヒロに縋りついた。
「やっ。コレ・・・」
がくがくと足が震え、歩けそうにない。
ヒロは大介の腕をつかんで立たせた。
――ヒロ・・・。どうして・・・。


「続いてはaccessのお二人です。お久しぶりですね〜」
司会の声が聞こえるが、そっちに気をやる余裕もなかった。
「・・・―――さん、浅倉さん?大丈夫ですか」
「っあ、はい・・・」
司会の声に思わずはっとする。
声が上ずってしまい、大介は緊張から体を硬直させた。
あそこが疼いて、思わず体を捩ってしまう。
大介は困ったようにヒロの方を見た。
「大ちゃん、ちょっと調子悪いみたいで・・・」
そんなヒロのやりとりも、遠くの方で聞こえていた。




「ヒロ・・・もう」
何とか収録を終えて、楽屋にたどり着くか着かないかの所で大介はうずくまってしまった。
「具合悪いみたいだから、俺タクシーで連れて帰るよ」
ガタガタと震える大介を横目で見やりながらヒロは安部マネにそう伝えた。
「風邪かしら。明日はオフでいいからぐっすり寝てちゃんと治してね」
安部マネは心配そうに大介の額に手を当てた。
「じゃあ。・・・帰ろ、大ちゃん」
ヒロは大介を引き寄せて抱きかかえるように大介の腰に腕を回す。
「ヒロ・・・」
大介は、涙が溢れんばかりの瞳でヒロを見つめた。


「あっヒロ、はやくぅ」
ヒロの家に着くとすぐにヒロは大介をベッドに押し倒し、服をぬがせた。
イクことを許されていないソコからは先走りの蜜が溢れている。
赤く色づき物欲しげにヒクついている奥にはまだローターが入ったままだ。
「んっ・・・」
ヒロは大介の唇を塞ぐと、焦らすように乳首を弄んだ。
引っ掻くように愛撫り、時折強く摘んでみる。
「んん・・・っぁ」
大介は息苦しくなって生理的な涙を零した。
ツンと尖って敏感になっている乳首をピンと弾くと、ヒロは震えるソコへと手を伸ばした。
ローターを押し込むように指を奥まで動かす。
「うああっ。あっひぁ、やめっ」
感じるポイントにあたったらしく大介はビクビクと反応した。
その時突然、携帯が鳴った。投げ捨ててある大介のズボンから音が聞こえる。
ヒロは素早くそれを取りに行った。
「ヒロッそんな・・・のいい、から」
愛撫を止められ、虚無感に襲われた大介は掠れた声を上げた。
ヒロは無視して携帯を取る。案の定西川からだった。
「もしもし、大ちゃん?」
「いや、貴水だが・・・。大ちゃんは具合が悪くて寝てる」
「やっぱり。気になってたんや、大ちゃんずっと辛そうやったもん」
二人が話す間、大介は声を堪えるので精一杯だ。
「・・・っ。・・・ぅ」
そんな大介を見てヒロはニヤリとする。
「あ、今起きたみたいだから代わるよ」
ヒロは大介の耳に携帯をあてた。
大介はびっくりして振り払おうとするがヒロの鋭い目に萎縮する。
「もしもし、大ちゃん!?カゼは平気?」
「・・・っん。だいじょ・・ぶ」
大介は必死でそう答えた。
「もしできたらこれから二人で会いたいと思ってたんやけど・・・」
西川の声はヒロにも聞こえていたらしい、前を握る手の力が強くなる。
「・・・っい。ご、ごめん・・・西川っ君。具合悪いから、無・・・理っ」
「そうやね。ごめんね大ちゃん無理言って。じゃ、また今度」
「うぁっあ。っんん。やあ・・・っ」
刺激に耐えられず、思わず上ずった声をあげてしまう。
「・・・!?大ちゃんっ?ホントに大丈夫?」
「はあはあ、う・・・っん、大丈夫、だから・・・。じゃっぁ」
ヒロはようやく携帯を離してあげた。
「っはあ。ヒロ・・・の、バカ」
無意識のうちにか、大介の目尻には涙が光っている。
「そんなにかわいく言われると、もっと苛めたくなっちゃうな」
ヒロはそう言いながら大介の瞼に軽く口付けた。
ローターを引き抜くと、大介の口から嬌声が吐き出される。
「ひああっ。や・・・あっ」
「何?いやなの?じゃあ、どうして欲しいか言って」
大介は顔を赤らめてそっぽを向いた。
「へえ、我慢する気?こんなになってるのに」
ヒロは充血して濡れているソコをしごきあげた。
「あああっ。うっあ」
敏感になっているソコには痛いくらいの刺激だ。
ヒロも、もう我慢がきかないであろう自身を入り口にあてる。
大介はその硬さに一瞬戦慄いたが、堪らず腰を振って強請った。
「い、入れて。ヒロ・・・のお願いっ。めちゃくちゃにして」
そのとたん、ヒロは己の欲望を大介の膣内に突き入れた。
「うあああっ。ああ、あううっ」
大介は甲高い嬌声をあげた。
快感に狂乱ってしまいそうだった。
根元の紐がぎちぎちと喰い込むにつれ、快感も増す。
「いっ悦いよう、ヒロ」
「大ちゃんっ。そんな締め付けないで、ちぎれるよ」
「だ、だめ。ヒロッ。もう・・・や、イかせ・・・」
――だめだっ。これ以上・・・。
「ひああっ。んんー」
「大ちゃん・・好きだよ」
その声が届くか届かないうちに大介は意識を手放していた。


――大ちゃんはどんな夢を見るんだろ。
すやすやと安らかな寝息をたてて眠る大介の寝顔を見て思う。
突然、ヒロの頭に西川の顔が浮かんだ。
「西川なんかに渡さない。俺の大切な大ちゃん・・・」
そう言うと、ヒロは大ちゃんをしっかりと抱きしめた。
一瞬ヒロには、苦しそうに寝返りを打った大ちゃんが
『ヒロ・・・』
と呟いたように見えた。
「大ちゃん」
ヒロは大介の頬にキスをすると、安堵の溜め息とともに深い眠りに着いた。









   

















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