Be Loving


――コンコンコン。
「大ちゃん?」
うとうととしていた大介は目を擦り擦り突然の訪問者の方を見た。
「大ちゃんっ!!」
とたんに抱きつかれて倒れそうになり、大介は驚いて離れようとする。
「に、西川君!?どうしたの??」
大介が驚いたのも無理がない。
大介は遅くまで作業を続けるつもりだったので、スタッフは誰も残っていないはずだ。
しかも貴教は両目から涙をポロポロと流していた。
濡れた顔を大介に擦り付けて泣きじゃくる貴教を促して椅子に座らせる。
「飲み物買ってくるからちょっと待っててね」
という大介の言葉に、貴教は素直に頷いた。

黙って缶コーヒーを飲んでいると、落ち着いたのか貴教が話し始めた。
「オレ、結婚したんや・・・」
それを聞いても大介は驚かなかった。
そういうような噂は前から耳にしている。
「しょうがなかったんや」
そこで言葉を切ると、貴教の目から一筋の涙がこぼれた。
「でも、オレ・・・アイツを傷つけた」
しゃくりあげ、たんを切ったように自分を責める言葉を吐き出す貴教に寄り添い、
大介は優しく背中をさすってあげた。

「そろそろ・・・」
戻った方がいいよという大介の背中に腕を回し、貴教は思わぬことを言う。
「オレを・・・抱いて。めちゃくちゃにして。全部忘れられるように・・・」
「そ、それは・・・」
ソロ活動中、貴教とそういう関係になったこともあった。
しかし、accessが復活してからは・・・。
貴教にもそのことを全て話してあったハズだった。
「わかってる」
潤んだ目でしっかりと大介を見つめて貴教は言う。
「お願い、大ちゃん。本当に最後でいいんや。
そしたら忘れる、アイツのことも、大ちゃんを想う気持ちも」
そう嘆願されて、大介には断るすべはなかった。



「・・・ん」
ぴちゃっと言う音が響く。
貴教は大介のモノを根元まで咥えこみ、必死で奉仕していた。
喉の奥の粘膜を刺激され、少しの吐き気と生理的な涙が出る。
「っもう、いいよ・・・西川君」
それをそっと指で拭うと大介は貴教から離れた。
「あっ、大ちゃん。大ちゃんも服脱いで」
何でと問う大介に貴教は大介の服を引っ張りながらせがむ。
「オレだけ裸じゃ恥ずかしいねん」
「はいはい、わかりましたよ」
子供をあやすような口調でそういうと、大介は服を脱いだ。
ついでに近くにあったタオルで貴教の目を覆ってしまう。
「え?何・・・」
「これで恥ずかしくないでしょ」
「やっ何も見え・・・あぁ」
突然アソコを探られて、貴教はビクンと反応する。
見えない分、余計に敏感になっているようだ。
大介は前を扱きながら、自身の口で濡らした指を後ろにあてがった。
「もっと腰上げて」
「っあ」
恥ずかしさをこらえ、貴教はよつんばいの姿勢から腰を高く上げた。
「うああ、あっう」
大介の指が容赦なく進入してくる。
自由にシンセサイザーを操るその長い指で奥を掻き回されて、貴教は嬌声を上げた。
「やぁ、大ちゃんっイっちゃうぅ」
「いいよ、西川君」
優しく囁くと、大介は深く指を突き入れた。



「♪ふんふんふん」
その頃ヒロは足取りも軽く大介のいるスタジオへ向かっていた。
できた詩を見せるためだ。
もちろん、そのためだけではない、もうひとつの目的もあった。
そうでなければこんな深夜に出向くことはないだろう。

予想通りスタッフはいないようだった。
しかし、どこからか漏れ聞こえてくる声がする。
それが喘ぎ声だと気づき、ヒロは足を速めた。
そっとドアを開ける。
その瞬間、ヒロの心の中で怒りの炎がめらめらと燃え上がった。
大介に弄ばれてガクガクと膝を震わせながら、
その手の中に放っている男を目の当たりにしたのだ。
今にも殴りかかりそうになったヒロを理性が止めた。
そして、何を考えたのかヒロは足音を忍ばせて大介に近づいていった。



「あひっ」
一瞬何が起こったのかわからず、大介は混乱した。
見知らぬ者の手が自分のモノを握っているではないか。
大介は驚いて後ろを振り返った。
そこには、口の前で人差し指を立てたヒロがいた。
(ヒロっ!?なんで!?)
「大ちゃん?どうしたん?」
貴教の声にはっと現実に引き戻される。
ヒロの手に力が入り、痛みをこらえながら大介は答えた。
「な、なんでもないよっぅ」
握りつぶされる、と思ったときにはヒロの手の動きは優しい愛撫に変わっていた。
「っ・・・」
声を出しそうになり、必死でこらえる。
貴教とヒロに挟まれて逃げようにも逃げられない。
「ヤりたいんだろ?入れてあげなよ大ちゃん」
くすっと笑いながらヒロは小声で大介の耳に囁いた。
大介はぴくっと反応する。
そのままヒロに押されるようにして貴教の入り口にあてがう。
「に、西川君っ」
どこか悲嘆めいた声でそういうと大介は意を決して貴教の中に入る。
「あぁぁっ」
貴教が腰を振りたてて大介のモノを強く締め付けてきた。
とたんに後ろにヒロの指が入ってきて、大介は異物感に身を悶えさせる。
声を殺して後ろを開いていく指の刺激に耐えた。

ソコが慣れてきたところでヒロは大介の口を塞ぐと、
指を引き抜くと同時に猛った刃を一気に奥まで突き入れた。
「っんんー」
大介の悲鳴はヒロの手の中に消えた。
全て大介の鞘に納まり、ヒロの刀はいっそう大きく成長する。
大介は仰け反り、苦しさに顔を歪めた。
中で大介が暴れ、貴教も快楽に酔っていた。
口を塞いでいたヒロの手が大介の口腔を犯す。
指で喉の奥のやわらかい所を突付くようになぶられる。
前と後ろそして口腔と、強い刺激に頭が麻痺していく。
「っくぁ」
「ああっあ」
ヒロが激しく突き上げると、振動が貴教にも伝わる。
快楽欲しさに勝手に腰が動いてしまっていた。
「うぁっイ、クっ」
貴教の口から甲高い声が上がった。

最初に大介が達した。
貴教の中に白濁をぶちまける。
その感覚に貴教は仰け反り、体を硬直させた。
そしてビクビクと蜜を吐き出しながら意識を失くしてしまった。
大介の極めた後の余韻を楽しみながらヒロは軽く奥を突くと、欲望を解き放った。



気を失っている貴教を横目で見ながら、ヒロは呼吸を整えている大介を抱き起こした。
「大ちゃん」
その顔を見て、大介はすぐにヒロが怒っていると察知した。
「ヒ、ヒロ。これはね・・・」
「早く服着て」
冷たい声。
「ヒロ・・・」
「いいから!」
ヒロの声に大介はビクッとする。
しかし言うとおりにした。

2人は黙ったままタクシーに乗る。
気まずい雰囲気の中大介は話すことができず押し黙っていた。


ヒロの家につくと大介はベッドに突き飛ばされた。
「っつ」
「どうしてアイツとヤってたんだよ?」
ヒロは強い口調で尋ねる。
「その、西川君が・・・」
「言い訳なんて聞きたくないっ」
そう怒鳴ると、再び黙り込んだ大介を押し倒し、毟り取るように服を脱がせた。
「やっちょ、ヒロ・・・もうっ」
抵抗しようとする大介の唇を塞ぎ、自身を押し当てた。
もがく大介を無視してそのまま挿入する。
「んーっんんーっ」
あまりの激痛に大介は全身を硬直させた。
慣れているといえ、濡れていないソコはヒロをすごい強さで締め付ける。
「っく」
ヒロもつらくなり重ねていた唇を離した。
「いやあ、やめっヒロ、抜いてえ」
息も途切れ途切れに大介が叫ぶ。
しかし、ヒロは挿入をやめない。
とうとう全部収めてしまった。
「ひうっ・・・えっ痛いよ・・・」
大介は涙をボロボロ零しながら喘いでいる。
ヒロのモノを拒み続けるソコからは鮮血が流れ出していた。
それを見てヒロの怒りは一気にさめた。
――どうして、俺は・・・。嫉妬のために大ちゃんを傷つけてしまった・・・。
「うぇっ、ごめんなさいヒロっえっ・・・許して」
「大ちゃん」
「ボク・・・はヒロのことが一番っ好きだから、うぇっ、だから・・・」
ヒロは、泣きながらひたすら謝る大介を抱きしめた。
「大ちゃん、こっちこそごめんねこんなことして・・・」
大介から自身を抜こうとする。
すると、大介が締め付けてきた。
「あっ待っ、ヒロ・・・。いいからお願い、やめないで」
思いがけないことを言った大介をヒロは驚いて見つめる。
「ほんとに、いいの?大丈夫?」
ニコッと笑ってうなずいた大介を見て、ヒロはもう一回り自身を大きくさせてしまった。
「大ちゃん、愛してる」
愛してると何度もつぶやきながらヒロは大介を気遣ってゆっくりと動いた。
「あっあぁ、ヒ・・・ロ」
痛みが疼きへと変わり、じれったくなるような感覚が押し寄せてくる。
大介は体をガクガクと振るわせた。
「あっイっちゃうよぉっヒロ」
「オレも・・・大ちゃん、いっしょにイこう」
「っうん」
ヒロは大介の最奥を抉った。
「ひああぁっ」
「っう」

二人は名残惜しむように抱き合って余韻を感じていた。



「ヒロ・・・?」
「ん、なに?」
ヒロは大きくあくびをすると大介の方を向いた。
「ほんとにごめんね・・・」
「もういいって。オレも悪かったし」
「そうじゃなくてボクね、ヒロが嫉妬するの見てすごくうれしかったの」
大介の言葉にヒロは口をポカンと開けた。
「だから、ごめんね」
そう言ってくすくす笑っている大介の方を見る。
「もうダメだからっ」
ヒロは大介を強く抱きしめて甘いキスをした。
大介の舌を絡めとり、吸ってやる。
大介は力が抜けたのかぐったりしてしまった。
「よしっ大ちゃん、もっかいやろう!」
「も、もうダメ・・・」
「そんなこと言わないでホラもうこんなに・・・」
と言って見せたヒロのソレは元気いっぱいだった。
「大ちゃ〜ん!」
「イヤー///」

その日、大介は散々ヒロに抱かれたのだった。








   











ヒント:楽しみなこと♪








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